人のつき合いというのは、付かず離れずの関係がいちばんよく、近づきすぎるのもトラブルの元になるし、離れすぎてしまうと、疎遠になってしまうものです。 これはちょうど、車間距離と同じようなもので、一定の車間距離を保てば渋滞緩和になるし、事故を防ぐ元にもなります。これを前の車に近づき過ぎますと、先行車がいきなりブレーキをかければ追突して事故につながったり、反対に車間距離を開けすぎますと、割り込まれたり渋滞につながったりします。 人が人と接するのも、適度な距離を保つことが大切です。 特に、おひとりさまの場合には、働いているあいだはいいでしょうが、定年退職でもしますと、寂しさもあって、気持ちも不安定になりやすく、つい知人に手当たり次第に電話をかけては長々と話しこんだりする人がいます。 「今、電話いい」などと聞くと、親しい人ならよほど急ぎの用事がない限り、「今はダメよ」などと言う人はまずいません。「ちょっとだけなら、いいわよ」と思わず言ってしまうものです。それを勘違いして、相手も喜んで電話の応対をしてくれているものと思うのは、非常に身勝手で困った「おひとりさま」になっているのです。 おひとりさまの電話は、いくら長話をしても、困る人はいませんが、家庭を持っている女性だと、選択をしたり、買い物をしたりと、いろいろ忙しいものです。 最近の電話は、話し終わると通話時間が表示される機能がついているものが多く、その通話時間を見て「ちょっとだけのつもりが1時間近くも話してしまった」という経験をしている「おひとりさま」がいるはずです。 つい寂しさを紛わすため、自分の知らないうちに電話魔になってしまっていることもあるので、どんなに親しい人であっても、電話は週に1回程度と決めておきましょう。 もし、これまでの電話のやり取りで、あなたからの一方的な電話だけであるなら、ひょっとしたら、彼女は気を使って無理に、電話の応対をしてくれているのかもしれません。 彼女の心は負担に感じているのかもしれません。そうでないと、一方的な電話にはならないはずです。 あるいは、「お茶に行こうか」とか「街に買い物に行かない」などと誘うのも、あなたが1回誘えば、連続して誘わないことです。次は相手からの誘いを待つ姿勢が大切です。 人間関係は、ギブ&テイクの関係で、誘ったり誘われることで人間関係のバランスを保っているもので、一方的な誘いでしか応じないような関係は、必ず相手の気持ちに負担をかけているのです。 |
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