一人暮らしのおひとりさまは、どうしても話し相手がいつも身近にいないため、人恋しいのか、たまに親しい人と会うと、矢継ぎ早に自分の話をしようとする人がいます。 周囲からは「あの人は、けっして悪気があるわけではないのに、人の話は聞かず、自分のことばかりしゃべりまくるよ」などと噂に上ることがあります。 こういう人は、現役時代には、一流大学を出て大企業に勤め、キャリアウーマンとしてバリバリに働き、部下をアゴでこき使っていたようなやり手タイプの女性に多いものです。 結婚も仕事に熱中するあまり、婚期を失してしまったが、急がしい部署にいたためか、唯一、自分の部屋でノンビリできるのを週末の楽しみにしていたものです。 こういう有能なキャリアウーマンが、いざ定年退職してみると、朝から寝るまでひとりぼっちで居ることが多くなり、次第に話す相手すら見つからない日々が続くようになります。最初のうちは、それでも今までできなかった趣味や遊び、あるいは旅行に夢中になれることがあっても、いつまでもそういう生活を続けるというわけにもいかず、だんだんと独り身の寂しさが募ってくるものです。 そんな日々を過ごしていて、たまに誰かと会う機会がありますと、これまで心の中にたまっていたものが洪水のようにあふれ出し、自分ばかりしゃべり続けることになってしまうものです。 もし、「おひとりさま」であるあなたも、こういう傾向があるなら、できるだけ聞き役に回って、自分のことは後回しで話すようにしましょう。会話に加わりたくてたまらない気持ちになるかもしれませんが、ここは一呼吸置いて、ぐっと耐え忍ぶのです。 もし、どうしてもあなたに話したい話題があるなら、逆に相手に話をふっても良いでしょう。たとえば、最近のNHKの朝の連ドラの話をしたいのなら、「今人気のある朝のあのドラマ見ている」などと、相手に話題を投げかけてみるのです。 相手も興味があって、最近のテレビ番組の話題などを話し出したら、「私も、あのドラマ好きなのよ」と切り出して、遠慮がちに話す程度なら良いでしょう。 人に好かれるのは、相手が話しているときに、聞き上手になることで、また、自分が話すときには、話ベタぐらいでちょうどいいのです。 あなたがたとえ流暢にペラペラしゃべっても、誰も聞いていないし、退屈させるだけですから。 あなたが聞き上手の話ベタに徹するなら、いつの間にか、あなたにはお誘いの電話がしょっちゅうかかるようになるでしょう。 |
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