★ お風呂に入って脳に癒しを お風呂に入ってゆっくりすると、全身の疲れが取れて幸せな気持ちになりますね。血行をよくして老廃物を押し流す、筋肉の疲れを解消するなどの効果があるためです。さらに、入浴は体だけでなく脳の疲労を癒す効果もあるのです。 入浴によって体が温まることで、脳の血流が増加します。その結果、脳に送られる酸素や栄養素の量も増加し、脳を活性化させることになるのです。 また、入浴中は副交感神経が優位になります。副交感神経が優位になると、緊張がほぐれ、ストレスが解消され、精神的にも非常に良い状態が維持できます。 ただし、入浴していればなんでもいいというわけではありません。入浴で副交感神経を優位にするには、コツがあるのです。 まずは温度ですが、少しぬるめ(38度〜40度くらい)のお湯に浸かりましょう。 熱いお湯に入って我慢すると、逆に興奮状態になってしまいます。 入り方は、みぞおちあたりまでの半身浴がいいでしょう。肩まで浸かるのも快感ですが、そのまま入り続けますと心臓に負担がかかりますので、おすすめできません。 また、過度な長風呂をすると、副交感神経が働かなくなります。温泉などで薬効効果を楽しみたい場合などは、何度かに分けて入浴したほうがいいでしょう。 お風呂に入浴剤やアロマオイルなどを入れる人も多いと思いますが、これも脳にプラスとなるためおすすめです。温浴効果が高まりますと脳の血流がよくなりますし、嗅覚を通して脳を刺激できます。脳が自分の好きな香りを感じると、副交感神経が優位になるのです。 入浴のタイミングとして適しているのは寝る前の時間帯です。食事の直後の入浴は内蔵への負担があるため、避けてください。食後1時間ぐらいたってから入るのが無難です。なお、飲酒をした後の入浴は危険ですので避けるべきです。酔いを覚ましてから入浴しましょう。 入浴によるプラスの効果はこれだけではありません。入浴は気分を切り替えるだけでなく、脳にとって非常に大切な役目も持っているのです。 ★ 入浴で脳の中を整理整頓する 湯船に浸かってリラックスしている間は、外部からの刺激を癸にする必要はありません。そのような「ぼーっとした、何も余計なことをしなくてもいい状態」になると、脳はデフォルトモードネットワークという活動に入ります。 デフォルトモードネットワーク中は脳内の各所でさまざまな情報の交流が行われています。最近の研究では、この活動中には、「自分自身について考える」「自分がどこで何をしているのかを再確認する」「記憶の整理整頓をする」など、脳にとって重要なことが行われていると考えられています。 入浴はこれまでに紹介した複数の効果があいまって、脳の機能を研ぎ澄ますことができる、大切な時間帯というわけです。 集中力が途切れ、思考力が落ちてきたという人は、とにかくお風呂にはいってみましょう。 |
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