★ 耳から入った音声をすぐさま言葉に変換する テレビを見ながらできるトレーニングを紹介しましょう。 テレビから流れる音声を聞きながら、それを一字一句間違えないように、繰り返して言いましょう。 ナレーションがメインの番組や、ニュース番組を観ながら行うのをおすすめします。スポーツ中継などでも可能ですが、難易度がかなり高くなるので、最初は避けたほうが無難です。 この方法は脳内の聴覚に関する領域に効果があり、繰り返し行うことで、耳にした言葉を正確に理解する力も発達します。普段、聞き間違いが多かったり、人から言われたことを正しく覚えられなかったりするという人は、特に重点的に行うといいでしょう。 最初は聞いた言葉をすぐさま口に出してください。聞いたことのない言葉が登場すると止まってしまうかもしれませんが、何度も行うことで正しく聞き取れるようになります。 聞き取りに慣れてきたら、次のステップに進みましょう。 ひとつの長い文を聞き終えた後に、聞いた文を口にしてください。 途中忘れてしまうという人でも根気よく続けていけば、長文を聞いた後からカラカラとリピートできるようになります。これができるようになるには、それなりに熟練が必要になるので、最初の「聞いた言葉をすぐ口にする方法」も並行して行うといいでしょう。 ★ 耳にした言葉を速記する 耳から入った音声を言葉にするトレーニングは、他にも応用ができます。それは「速記」と組み合わせる方法です。 速記とは議会や法廷などでの発言を、聞いていくそばから正しく記録する方法のことです。実際の速記では専用の簡略文字や記号を使って早く書けるようにしているのですが、このトレーニングではそういったものは使いません。ここで武器になるのが「聞いた言葉を記憶する能力」です。 テレビから流れてくる言葉を、聞いたそばから文字にして紙に書いていきましょう。 紙に文章を書いている間にも、発言はどんどん進んでいきます。覚えている間に書き出し、書き出しながら耳にしている言葉を覚え、それをまた書き出し・・・という具合に、情報の入力と出力を同時進行で行わなければなりません。難しいトレーニングですが、この方法は実生活でも役立ちます。 ★ 必要な情報だけ、出力する技術を覚える 会社の会議やクラスの討論会、有名人の講演などで、発言内容をメモしてみましょう。この場合、不要な言葉を切り捨てて、内容をまとめる必要がて出てきます。一字一句をそのまま書き写すのではなく、後から読みやすいように重要な点だけを書き出すようにするのです。これができれば優秀な書記になれます。 耳にした情報を覚えてから、すぐに要点を吟味、誰が何を話したかが分るように書き込みながら、次の発言を聞き・・・。やるべきことが増えて複雑になりますが、それだけ脳に対する刺激も強いということです。 脳内にあるワーキングメモリを鍛えるにはいい方法なので、ぜひチャレンジしてみましょう。 |
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