別れるか、別れないかは、いくら離婚したいという気持ちが強くても、心は乱れて決心が鈍るもので、そんなに他人が考えるほど、冷静に判断できるものではないでしょう。 とくに子どものことや将来の生活のことを考えると、つい二の足を踏んでしまいますが、それは当然であり、迷うのは当たり前です。 ●自分たちの離婚で、子どもの心に傷はつかないだろうか ●苗字が途中で変わったら、学校で、虐めにあわないだろうか ●離婚したあと、子どもを大学にまで進学させることができるだろうか ●子どもの結婚のときに不利にはならないだろうか ●生活費はこれからどうやって稼いでいったらいいのだろう ●親しく付き合ってきた近所の人や親兄弟はどう思うだろうか 考えることや超えなければならないハードルは、山のようにあります。 ですから、あなたが何度となく、決心を変えたとしても、それはあなたの優柔不断さなどではないのですから、自分を責めることだけはやめましょう。 苦しいからこそ、気持ちが揺れ動くものであり、あなたが納得いくまで待ってもいいのです。だれも急がす人はいないのですから。 もう少し、頭を冷静にして、過去の夫婦生活を振り返ってみるのもいいことかもしれません。 そのためには、まずは、家庭内別居という選択もあります。 住む場所や年齢、経済的なこと、世間体などを考えると離婚に踏み切れず、別室や1階と2階で住み分けるといういろいろな形態があります。 最近では、この家庭内別居という言葉は、現在はふつうに使われるようになりましたね。たとえ愛情がなくなったとしても、家庭内別居で、相手を生活を維持するためのパートナーとして考えることもできるでしょう。 あるいは、子どものために、子供がひとり立ちするまで、家庭内別居で離婚はしないという選択肢もありです。 なかには、家庭内別居をしたことで、お互いが自分のこれまでの生き方や考え方を反省する機会にもなり、ヨリが戻ったという例も耳にします。 人間はもともとひとりで生まれてひとりで死んでいくものですが、その寂しさに耐え切れないために、結婚し、家族を作るのです。 もう一度、家庭内別居で、家族というものを考えてみるのもいいかもしれません。 |
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