女性であろうと、男性であろうと、おひとりさまになる可能性は生まれながらに誰だって持っています。 男の世界に入った女性は、男と張り合いながらキャリアウーマンとして頑張って、結果的に婚期を逃して「おひとりさま」になった人もいるでしょう。 あるいは、中年ごろに夫と死に別れて「おひとりさま」になった女性もいるはずです。 また、離婚もそうであるし、さらに熟年離婚などによって、おひとりさまになった女性もいるでしょう。 大きな意味では、やはりおひとりさまの仲間なのです。 その後、「ああ、結婚はこりごりだ」と思って、ずっとひとりで歩いていくのか、別の結婚相手を見つけるのか、あるいは、パートナーを見つけても、形式的な結婚という形式を取らず助け合っていくのか、いろいろな方策が考えられます。 でも、離婚をすれば、少なくとも、その時点では「おひとりさま」になります。 そして、おひとりさまの人数は、確実に増加傾向にあるのです。 厚生労働省の人口動態統計によれば、2014年の結婚件数64万4000組、いっぽう、離婚件数は22万2000組となっています。 1日約608組のカップルが、離婚していることになり、おひとりさまの仲間入りになっているのです。 最近では、結婚も離婚も減少傾向で、結婚件数が減少しているのは、若い世代のパラサイト化や引くこもり化とあいまって、シングル志向が強まっているからでしょう。それに加えて、パートや派遣などの非正規労働者が急増し、経済面から見ても結婚そのものの難しさがあり、「とても、結婚どころじゃないよ」というワーキングプアの厳しい現実がありそうです。 一方、離婚については、2007年からは、離婚による年金分割制度が始まって、「熟年離婚」が急増すると思われていましたが、結果としては離婚も減少傾向にあります。 「離婚したら年金を半分取られる」「老後の世話をしてもらえなくなる」といった夫たちの危機感や、「この年で離婚しても、仕事なんて見つからない」という妻たちの現状認識が、実行にブレーキをかけているようです。 いずれにしても、離婚するためには、経済問題や子どもの件もあり、気持ちだけでは現実に離婚できない状況が待ち受けていますが、それでも「結婚生活が苦しくて、夫の顔を見るのも生理的に受け付けない」と思うほど破綻しているのであれば、一度の人生を後悔しないためにも、離婚を視野に入れて生活設計を見直してみるのも必要かもしれませんね。 |
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