| ★ 一瞬だけ耳にした曲を覚えていられますか？ 音楽は脳を鍛えるためにとても有用です。ここでは、街中でふとしたタイミングにできる方法を紹介します。 ラジオや有線放送などがBGMとして店内で流されていることがありますね。懐かしい曲や最近の曲など、ジャンルもさまざまです。 もし、歌詞の入った曲が流れていた場合は、その歌詞をチェックしてみてください。そして、気に入ったフレーズをその日一日覚えておくのです。 さて、家に帰ってから、先ほど聴いたフレーズを思い出すことができるでしょうか。もし可能であれば、インターネットなどで聴き取った歌詞が本当に正しいかどうか、答えあわせをしてみるといいでしょう。 知らない曲の歌詞を一瞬聴き取っただけで正しく覚えられるかどうか、そこに注意することで聴覚と記憶に関する領域を刺激するのです。 また、音楽を聴いているとき、脳は歌詞とメロディーで別の領域を使っています。歌詞は言葉を扱う領域で処理し、メロディは感覚を扱う領域で処理するのです。音楽から歌詞だけを集中して拾おうとするのは、脳を強く刺激する行為だといえます。 このトレーニングが習慣化すると、日常生活でも、耳から流れ込んでくる情報を聞き流さずに受け止めることができようになります。人との会話中に要点が分からなくなってしまう人や、「ちゃんと話を聞いていた？」と問い詰められることが多い人などにおすすめのトレーニング法です。 ★ どんな音楽でも脳を刺激できるのか ところで、あなたはどんなジャンルの音楽が好きですか？ 激しいロック、優雅なクラシック、はたまた日本人の心にしみる演歌でしょうか。ロンドン大学で行われた実験では、音楽はジャンルを問わず、脳を刺激して集中力をアップさせるという結果が報告されています。 軽い認知症の人にテストを行ってもらったところね音楽が流れている環境下とそうでない環境下では、音楽が流れているほうがよい結果だったというのです。それは被験者の知っている曲でも、被験者の知らない奇抜な曲でも、変わらなかったそうです。 この実験から「音楽を流すと集中力が高まる」ということと「流す曲はどんなものでも構わない」ということが分ります。 よく「クラシックを聴くと集中力が高まる」という噂を耳にしますが、クラシックが好みでなければ、自分の好きな曲を聴けばいいのです。ただし、あまり音量を上げすぎると、集中力は逆に削がれてしまうので要注意です。 ★ 歌詞のない曲で脳の一部を休ませる ちなみに「クラシックは脳にいい」と持ち上げられ理由は、「集中力が高まるから」だけではないようです。それはクラシックが基本的に「歌詞の付かない曲」だからです。 歌詞とメロディは脳の別の領域を使って味わうものです。そのため、クラシックに限らず、歌詞の付かない曲を聴けば、言葉を扱う領域を狙って休ませることができるというわけです。 |
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