★ いつも学校や会社に迷わず行ける理由は? 通勤や通学、毎日の買い物ルートなど、常日頃から頻繁に通っている場所へは、特に意識せずとも向かうことができます。 その理由は、人間は周囲の状況や地形を記憶していて、その位置情報が頭の中に入っているからです。 たとえば、いつも使っている最寄り駅への道のりは、カーナビのように自然にルートを探せるものです。ちなみに、何度か行った経験の或る場所でも、時間帯が変わると迷ってしまうことがありますが、それは周囲の明るさが変わることで、見た目の風景が変わるからです。 この、頭の中に記録されたルートをたどれば、たとえ方向音痴だという人でも、迷うことなくスラスラ目的地に行けます。でも、それはつまり脳のその領域だけに頼っているということです。 脳の機能を高めるためには、時折新鮮な体験をしたほうがいいでしょう。そのためにおすすめしたいのが、知らない場所を歩いてみるという小冒険です。 ★ 知らない場所を散策してみよう 最寄り駅の隣や、そのまた隣の駅でもかまいません。 これまでほとんど浸かった経験のない駅で降りて、駅の周りを歩いてみましょう。 目的を持たずにぶらぶらするのもいいですし、自分好みのお店などを探してみるのもいいでしょう。 駅前にはたいていの場合、地図の案内板が設置されていると思います。それを参考にして、何があるかを探ってみるといいでしょう。そして実際に町を歩きながら、脳内に新しい地図を構築していくのです。 道中では、初めて見たはずなのに、どこか懐かしさを感じる風景を見つけるかもしれません。また、以前会話の中で聞いた場所を、実際に歩くことになるかもしれません。このような体験が、脳内に新しい回路を生み出したり、途切れかけた記憶を蘇らせたりするのです。 ところで、最近はスマホのナビゲーションアプリなどによって、旅行中も簡単に目的地まで行けるようになりました。しかし、それでは自分で考えて移動するという従来の方法より、ずっと楽をしているということになります。 旅行などで知らない土地を散策する場合は、紙の地図を使ってみてはいかがでしょうか。 ナビの場合はGPS機能によって自動的に自分のいる場所が分かったり、どちらの方向に行けばいいかが常に表示されています。それよりも、地図を見ながら、周囲を確認し、自分のいる場所を確かめて、目的地へのルートを探すほうが、脳にとって心地良い運動になるのです。 ★ 最寄り駅から違うルートを歩いてみる 通勤通学の際も、脳に刺激を与えることができます。それは、帰りに寄り道をして、普段行かないルートで歩いてみるという方法です。たとえ近所でも、あらゆる道を知っているという人はあまりいないのではないでしょうか。 急ぎの用事がない帰り道であれば、自由に寄り道ができますし、近所であれば多少迷ってしまっても、落ち着いて元の道に戻ればいいだけです。 知らない道を歩くと、たとえば住宅ばかりの場所だと思っていたのに、隠れ家的なレストランが見つかるかもしれません。新しい発見を楽しみましょう。 |
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