| 人間は誰しも、あっさり苦しまずに、ピンピンコロリであの世に逝けることを夢見るものですが、なかなかそうあっさりとはオサラバさせてくれないのもは、これまでの家族や周囲の人を見渡したら明らかでしょう。 たとえピンピンコロリとあの世へ逝ったとしても、あなたの最期は、だれかが後始末をしなければならないことも知っておきましょう。 そんなとき、できるだけ整理しやすいよう、余分な手間や心労をかけさせることがないよう、身辺整理をしておくことが肝心です。 私たちの住む浮き世は、いつ事故に遭うかわからないし、いつボケ老人になってしまうかも分かりません。 そのためにも、ある程度の年齢になれば、本当に必要なものとそうでないモノを区分して、できるだけそれまで手元にあったものを大幅に整理して身軽になっておくことが大切です。モノを死蔵しないことです。 「立つ鳥、あとを濁さず」という言葉もあるように、高齢者といわれる年代になれば、身辺に余計なものは溜め込まないようにしましょう。 むしろ、「不要かな」と思ったものはどんどん処分するぐらいで、ちょうどいいのかもしれません。 一般的に、いちばん処分に困るのが手紙とか写真類のようです。 ひとりぐらしの人が亡くなったあと、住まいの後片付けを手伝った人の言では、こういう手紙とか写真は、亡くなった人の気持ちが宿っているような気がして、軽々しく捨てて良いものかどうか、迷ってしまうようです。 ですから、おひとりさまやひとり暮らしの人は、自分が所持している手紙やはがきを年賀状を書く時期には、いつも見直してみて、本当に大事なものだけを残して、あとは申し訳ないと思いながらも、燃やすなどして処分してしまうのがよいでしょう。 必要以上のモノは持たない、ためない。 おひとりさまは、これだけのことをしっかり心がけましょう。 |
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